ABOVE BIKE STORE

ABOVE BIKE NEWS

Home > News > PAINT > › SURLY > はじめまして、IceCreamTruckです。

2014/10/02  はじめまして、IceCreamTruckです。

はじめまして、IceCreamTruckです。


SURLY / ICE CREAM TRUCK / Jack Frost Blue


皆さん待望のこのモデル。Surlyから発売になった事で今までの僕が知っているFatbikeのあれこれを総括してみたいと思います。うろ覚えの部分もありますので時系列の前後はご容赦くださいね。


先ずは、Surly Pugsley(パグズレイ)の完成までに


2003年頃、65mm幅のLarge Marge Rimが発売され、Surlyのフラッグシップモデル1x1(ワンバイワン)Frame Setのフレーム保障は無くなるけど、カンチ台座をグラインダーで削って取ってしまえば、このリムで2.7インチのタイヤが装着出来るよ!と書かれています。


LargeMarge
*2004年のカタログから抜粋


この時はLarge Marge Rimだけをオプションセットとして生産。まだSurly Bike のFat専用タイヤのインフラはありませんでした。ワイドリムにMaxxis Hookworm(マキシス/フックワーム2.5インチ幅タイヤ)等を装着させ、十分にFatなコンセプトを体感でき、シングルスピードのFatBike先駆者として存在していました。


その後11周年アニバーサリーモデルとして1x1 24インチ完成車で限定生産されましたが、まだまだコンセプトが周知理解されずに奇をてらったゲテモノ扱いで、素晴らしいポテンシャルを秘めながら一部では大人気。一部では不人気車となっていました。


26インチでは量産される事無くFatBikeの殿堂入り、この時の26インチモデルこそが量産型FatBikeのパイオニアモデルです。


このモデルで何かを掴んだ1x1のリミテッドモデルは、そこから数年して初期型Fatbike Pugsley(パグズレイ)へと更なる進化を遂げたのでした。


 SURLY / GREEN PUGSLEY / PAINTED BY SWAMP
*オフセットしたLarge Marge RimとオフセットしたフォークのPugsley


文章で書くとアッと言う間ですが、ここでもシングルスピードをギアードにする上で並並ならぬ産みの苦しみが在ったようです。
ファットバイクのパイオニアモデルSurly Pugsley(パグズレイ)発売当初は規格外なスペックに誰もが目を奪われました。


_MG_4527
*アシンメトリーなフレームとシンメトリーなフォーク


高価なサスペンションフォークを持つ代わりに、前後に3.7インチ幅のファットタイヤをサスペンション替わりとし装着。ファットバイクと名が付く由縁となりました。


タイヤにショックを吸収させる走りは非常に特徴的で、タイヤ幅を活かしMTBでは走る事が難しいとされた湿地、砂浜、雪上等の場所も、大荷物を積んだ状態でも乗車でクリア出来たりとスピードは出ないまでも、緩斜面程度であれば走破出来る画期的なものでした。



*ファットなイメージが伝わりやすい動画が在ったので添付


ドライブはインナーローで空気圧を低く下げると変速時にタイヤのサイドウォールにヒットする事もしばしば。リア9スピードを駆動させる為のチェーンラインの少々無理目なやりくり、その為にオフセットさせたホイールセンター。前後135mm幅のエンドはストレートエンド。アシンメトリーなフレームと、フォーク。フロントホイールにはシングルフリーが装着出来る様になっていました。既にココまででもクドイ変態車輌感満載ですが、その一つ一つのスペックと何故そうしたのか?という意味に気が付かされると更に深くFatBikeの魅力にハマッて行きます。


English_Cycles_003_2662
*135mmエンドフロントホイールにGatesベルトドライブのシングルコグ仕様のイメージ


もし、ロングツーリングやアドベンチャーライド、キャンプライド中にメカトラブルに見舞われても、前後のホイールを入れ替えて使用する事が出来、もしリアメカが壊れ変速しなくなったとしてもチェーンを切り直し、シングルスピードとしてライドを続行し完結して戻って来る事が出来る。
とてもハードコアな話に聞えるかも知れませんが、そんなコンセプトの中に産まれたのがPugsley(パグズレイ)でした。
Fatbikeはユニークな見た目だけの物では無くそれだけ過酷な状況下でもハードに使用できる物なのだと認識して頂いて良いと思います。


数年して更にマイナーチェンジを繰り返し左右対称のForkも発売され操作性が向上。同時に前後のホイールを入れ替える事が出来る既存モデルも人気が在った為、モデル名は同じなのにフォークはアシンメトリーモデルとシンメトリーモデルがあるという不思議な状況の時もありました。


Pugsley(パグズレイ)の上位機種Necromancer Black OPS(ネクロマンサー オプス)が発表になり、Mr.Whirly Offset Doubleというオフセットドライブ対応専用クランクが発売になりました。
65mm幅⇒82mm幅のRolling Darryl Rimが使用可能となり、更にファットなリムとタイヤで大きなトラクションを得る事が出来るようになりました。多彩なタイヤのラインナップが増えてきたのもこの頃で、スリック、マッド、オールラウンドに使用できるタイプの発売。
27tpi, 60tpi, 120tpi(※注1)の高圧、中圧、低圧にそれぞれ適したインフラを作り、"トラクションを得る⇒スピードを殺さずに走る事が出来る"ようになり、車輌自体は決して軽量ではないですが感覚に慣れる事で乗りこなす事が容易になりました。


Surly / Moonlander/FATBIKE
*上が100mm幅のMoonlander下が82mm Pugsley(パグズレイ)Necromancer OPS


Surlyに倣えと、この辺りからようやくビッグメーカー達が重い腰を上げ始め開発に乗り出します。ですが、本質が理解されていないブランドも多く、コンセプトが希薄な上、ただタイヤが太ければ、更に安ければ売れると勘違いしているブランドも多く存在し始めます。


 その渦中、Surly第3の刺客Moonlander/ムーンランダーが発売になり、100mm幅のClown Shoe Rimに4.7インチ幅のBig Fat Larry を履かせたSuper Fat Bike(スーパーファットバイク)人気に拍車が掛かります。Pugsleyよりも更にリムを太くする事で、低圧でのトラクションが飛躍的に進歩し、ほぼ走行できない場所が無くなったMoonlanderは、更に過激な乗り方をするライダーを増やし続けました。


_MG_4236
*SwampthingsでカスタムペイントされたMoonlander


過激になる走り、ワイドタイヤ、ワイドリム、専用クランクになった分、専用の物では無くともやりくりしていた既存パーツが悲鳴を上げ始めました。ストレートエンドでQRをきつく締めて止めていたら、ずれて当たり前。135mmリアエンドに100mm幅リムと4.7インチタイヤでは、ディスクキャリパーを着けてのホイール脱着は至難の業でした。


SURLY / ICE CREAM TRUCK / Jack Frost Blue
*リアには12mmスルーアクセルハブとシマノダイレクトマウント


必要に迫られ、リアには12mm、フロントも15mmスルーアクセルハブとなり、同時にシマノダイレクトマウントが採用となりました。フォークはテーパードコラムとなりファットタイヤを高い剛性感で受け止める事ができるようになりました。フレームとフォークは左右対称なシンメトリーになり、コーナーリングでの左右差が無くなりました。スペックと根幹パーツを見直して、いよいよ発売になったのがファン待望のSuper Fat Bike "Ice Cream Truck/アイス クリーム トラック"です。


SURLY / ICE CREAM TRUCK / Jack Frost Blue
*シンメトリーなチェーンスティとシートスティ


僕は、このモデル(Ice Cream Truck)の持っているスペックこそが、リジットなファットバイクの落ち着く先なのではないかと思っています。須らく強くお勧めします。


SURLY / ICE CREAM TRUCK / Jack Frost Blue


これが僕の知っているSurly Fatbikeの10年です。
Surlyが無かったら、、Fatbikeは存在しなかったかもしれないと云うのが大袈裟ではなく解って頂けたと思います。また、冬の気候が極端に厳しいミネアポリスにSurlyが本拠地を置いていなければ、こんな極端なアイデアが生まれなかったのかも知れません。


15119878720_c1c8afa8a1_b.jpg


イヤーモデルという概念が無く、既存モデルの微細なマイナーチェンジやパーツの構成を変更し新しい遊び方を提案するバイクブランド。そんなSurlyは今年も続々と新作が入荷しています。是非店頭までご相談にいらしてください。お待ちしております。


WebStoreへはこちらからどうぞ。



*今回は26インチのFatbikeで括ってみました。29er Fatbikeも次回総括してみます。
*今現在巷では3インチ幅以上のタイヤをFatbikeと呼んでいる傾向がある為、使用するリム幅で装着出来るタイヤ幅も大きく変化する事を承知の上で、Pugsley(パグズレイ)からをFatbikeと呼んで区別しています。
*注1: TPI = Threads per inch の略で、1インチ当たりの繊維総数を意味。より高いTPI値のタイヤが繊維1本1本が細くシナヤカで高い品質。



ABOVE BIKE STORE
毎週水曜日定休
Open 12:00~Close 20:00
213-0002
神奈川県川崎市高津区二子1-25-18
044-712-0074

Category1×1 IceCreamTruck MOONLANDER Pugsley SURLY

  • Above Bike Store年末年始営業スケジュールのお知らせです。
  • Steel Era(スティールエラ)を納車させていただきました。
  • Squid Bikes News & 年末年始営業スケジュールのお知らせです。
  • S-WORKS EPIC HT Repainted by Swamp Things
  • Steel Era(スティールエラ)を納車させていただきました。
  • Squid World Tour After Blog.
  • 最強の街乗り自転車、Steel Era/スティールエラをご紹介します。
  • Squid Bikes Emily Kachorek お疲れさまパーティ After Blog
  • Nobeyama Super Cross day2 After Blog.
  • Nobeyama Super Cross Day1 After Blog
  • Cycle Mode 2018 & Star Light Cross After Blog
  • Steel Era Mudwoman Single Speed
  • Handmade in Kanagawa Japan Mudman