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2017/06/27  10th Anniversary party After Blog.

 先日はお忙しい中、10th Anniversary partyにご来場頂き誠にありがとうございました。
僕らの予想を超える沢山の方々と一緒に祝って頂き大変嬉しく思いました。あらためてこの場をかりてお礼申し上げます。


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10th Anniversary party


大きな節目を迎えるにあたり先日、友人と話していて色々と思い出したことがあります。


少し長くなりますが、僕がこの仕事を始めたキッカケや当時の事、そして今回の新体制に至る経緯を少しお話させて下さい。


10th Anniversary party


今から10年以上前の話。
 もともとアパレルの仕事をしていた僕は、起業のお金を貯めるために会社をやめ、当時は産業廃棄物処理の仕事をしていました。あるとき都内皇居の周りを4tトラックで走っていると、時速50~60kmで走っている僕のトラックに、メーター壊れてるのかな?と思わせる位速いスピードで並走する自転車のメッセンジャーがいました。並走してくる特徴的なハンドルのメッセンジャー。後にそれがCMWC世界大会優勝者のSINOだと知ります。当時はまだ珍しいピストバイクに僕は魅了され、仕事帰りで疲れた自分の身体に電気ショックが疾走ったような感覚を今でも良く憶えています。


10th Anniversary party


 当然の如く、その美しいバイクが欲しくなった僕は、仕事の合間を縫っては自転車を探します。ですがそれは中々険しい道程で、名称すら解らなかった僕には同じ種のバイクを見つけ出す事すら出来ません。今ほど情報化されていなかったので、参考文献すらも見つけ出すことも出来ませんでした。自転車の知識をつけようにも参考文献すら見つけることが出来ない僕は、「コレは相談する方にもスキルがいる」であろう事を感じ取りながら自転車店に相談へ行くのです。


10th Anniversary party
10th Anniversary party


 僕の予想は的中しました。「そういうのやってないので、もう来ないで」と門前払いをされた事もしばしば。なぜ冷ややかな対応を取られているのかも分からない僕は、度々心折られながらも、日を改め、週を跨ぎ、月が変わる頃にようやく1軒のお店に辿り着きます。店主は言いました。「それはきっと、ピストですね。」手探りの自転車探しは、暗く閉鎖的な場所から一筋の光が指すと同時に、スッと気持ちが晴れていくような感覚でした。拙い話に真摯な対応で理解して貰えた嬉しさと、バイクの種類を知る事が出来た喜び。その店主の経験値の高さに大きく救われました。
この日の出来事。この時の経験こそ、今の仕事を始めたキッカケでもあり、現在のAboveBikeStoreのコンセプトにもなっています。


10th Anniversary party


そこから一人でリサーチをはじめました。
 自転車を欲しいと思っても、オープンな環境で買えるとは言い難かったあの頃。その閉鎖的環境に少なからず勝機を感じた僕は、自転車の業界のこと、マーケット価格のこと、生産背景や納期、製造工程、ユーザーの年齢層等など。仕事後に、様々な場所に出向き調べに調べました。今のようにウェブ環境がアクティブではなかったので、イメージしたデザインをノートに起こし、渋谷や原宿でリサーチしたブックレット等を製作しました。


10th Anniversary party


 時同じく、日本で販売されるスポーツバイクフレームの多くが台湾で製作されていることを知ります。まずは日本からアプローチしはじめますが、メールだけではなかなか取り合ってもらえずそれならばと直接出向くことを決め、台湾行きのチケットを取りました。
そしていざOEM(受託生産)先へ。事前にメールのやり取りはしましたが、英語や日本語でコミュニケーションできない初めて訪れる観光地ではない場所。向かう道に対して、その道が合っているのかすら分からず、大変緊張しながらタクシーで向かったのを今でも憶えています。


10th Anniversary party


 なんとか工場さんに到着すると、タクシーに気が付いた担当者が迎えてくれ、ミーティングルームに通されます。程なくしてミーティングが始まり、最初からある程度準備して来た書類でOEM先の工場さんにプレゼンテーションしました。日本でこういう自転車に人気が出そうだから製作したいとアピールしましたが、そこは文化圏の違う場所。誰かの紹介でもなく、突然沸いて出た一人の日本人に、最初は"こいつ大丈夫か?"と思われていた様で、OEMを申し込んだ先は、全然自転車を製作してくれず、、1度目は、いろいろ話してもなかなかコミュニケーションが取れなかった。2度目に行った時に、"なんとかお願いします"と言って。相手は"OK"と答えるが待てど暮らせど製作してくれず。台湾へ通い続けること3度目、もうダメだと思い、"このままでは帰れない。いつできるのか? この書面にサインしてくれ"と言ったら、"それじゃあわかった。それならつくろう"とやっと動いてくれ、この間に6ヶ月が経過していました。


10th Anniversary party
10th Anniversary party


 ゼロをイチに。何かを産み出すことに労力や時間は惜しまず。自分に言い聞かせながら逸る気持ちを抑え、平常心を心掛けました。そこから更に2ヶ月程が経過し念願のサンプルアップの連絡を受けて、友人達の協力も得て、約3ヶ月程度サンプルを乗り倒しました。問題がないことを確認し、後にようやく生産ロットへ。銀行から融資を受けられたのもこの頃でした。
 僕は良く人から「以前から自転車関係の仕事だったの?」と聞かれるんですが、決してそんな事はなくて、自動車やモーターサイクルを弄るのが好きなグリスモンキーなだけでした。その時の経験よりも、むしろアパレル勤務当時の営業活動や生産管理業務が今の仕事の根っ子を支えている気がします。


10th Anniversary party


大手の自転車会社が圧倒的なシェアをほこる業界。カタチになっているもの色だけ塗り替えるという世界感だと、最終的に大手の追随を受け足元をすくわれる事が今までの経験則でありました。だからこそ最初からオリジナルで製作する事に拘りました。ユーザーの要望を確実に答えて"ものづくり"を展開する。その為には大手が舵取りに追われているときに、僕ひとりの頭の中で決定すれば、すぐ行動に移せる。個人の強みをフルに活かすためには、遊ぶ趣味のものだからこそ"誰よりも早くやる""誰もが動いてい無いうちにやる"この事に注力しました。
 生産に入ったこの時期に、あらゆる場所へ出向き営業活動を行います。その営業手法は出来るだけ乗り手にリーチしやすい場所を目指しました。当時情報誌は皆無、アンテナの高い人だけが乗っている、ストリート色の非常に強い乗り物だったピストバイク。老舗自転車店で扱われる様になるよりも遥か前に、大きな反応を示したのはBMXを扱うお店やアパレル店、雑貨店でした。程なくしてSNSやBLOGで大きな広がりを見せて、興味を持つ人が爆発的に増えて行くと同時に、間違った情報もひとり歩きをはじめました。須らく発信できるベースをつくろうと、二子新地に10坪ほどのショールームを設けピストバイクの乗り方や楽しみ方をしっかり伝えるスペースとして現在のAboveBikeStoreが誕生しました。


10th Anniversary party
10th Anniversary party


 マーケットに無いモノなら作ってみようと云う、自分の馬鹿さ加減と、単なる勘違いも大いにあったように思えます。マーケットが閉鎖的と思えた、当時の反骨精神旺盛な僕は、自転車販売店に対しての閉塞感を感じずにはいられませんでした。ただ、いま思えば新車のフェラーリを販売するディーラーに、中古のシルビアをカスタムの(シルビアもとても良いスポーツ車だと思っていますが)相談には行きません。やや、ぶっきらぼうと思える対応にお店にもそれぞれの趣向や立場が在るゆえ、当然といえば当然だとも思えます。
メインストリームでは無い自転車販売店しか販売網を持たない自転車業界は、起こったBAZZ修正に大きな時間を取られていた頃、僕たちは仲間の販売店と共にカスタマーを獲得していきます。そのカスタマーとの対話こそが今も昔も有り難い賜り物でした。ストリートシーンの絶え間無い変化に迅速に対応する為には、トガッたオリジナルの商品を製作する。同時に発信し続ける事も大切な意義があります。
言い換えれば、僕達のモノづくりはトガッたモノでないとマーケットに埋もれていく宿命も持っていました。ただ目立つ製品を制作するのでは無く、商品に自分達らしさがあるかや、その必要性を感じ、何かに特化させた専用の製品を僕たちはトガッたモノと呼んでいます。少しずつでは在りますが、僕達で出来る事や扱わせて頂くお仕事の形を増やしながら、本日2017年6月27日創立から10年を迎えることが出来ました。


10th Anniversary party


大きな節目となるこの年に皆様にお知らせがあります。


10th Anniversary party


AboveBikeStoreはフレームビルダースペースを新設し新しい仲間を迎える事になりました。
昨年からスタートしていたクロモリ製カスタムオーダーフレーム"Handmade in Kanagawa" は、この度、相模原工房からAboveBikeStore内にフレームビルダーのスペースを新設致しました。ここは皆様が思う日々様々な気づきや出来事のアレコレを、より身近にそして具体的にするスペースです。ビルダー、ペインター、アッセンブル、ショールームと、ホームグローンで製作しワンストップで様々な事が行える新たな試みをスタートさせます。
僕がなぜ、「クロモリ」という素材にこだわるのかと言うと、乗り手と作り手の距離が近い素材だからです。ユーザーの体格や趣向に合わせてジオメトリーを設計し生産する事は、決して大量生産には向かないけれど、スポーツ性能を損なわず乗り手と作り手の距離が一番近い素材と言えます。大手さんを主流と考えるならばカウンターカルチャー的側面を持っているカスタムオーダーバイクが、ムーブメントを誕生させる役割を担い、しばらくして同時多発的に、大手が追随する様子をNAHBS(北米最大のハンドメイドバイクショー)を見て学び、加えて、昨年参加したGrinduro!のプロモーションからも大きな影響を受けました。それを日本でも行うには、どの様な手法が適切なのかを日々模索し、今回このような新体制になった次第です。もちろん既存のバイクブランドや、台湾製オリジナルブランド"Mudman"も取扱いさせて頂きます。


10th Anniversary party
10th Anniversary party


今日はこれからの10年先へスタートです。


Aboveは自転車を製作するアトリエであると同時に、乗り手と直結するバイク文化の発信拠点として在り続けていきたいと思います。


これからもAboveBikeSoreをどうぞ宜しくお願いいたします。


写真はパーティにご参加頂いたharuoukiちゃんから頂きました。


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