ホストファミリーな1ヶ月

宇都宮シクロクロスも終わり今シーズンの海外選手サポートは一段落。今年も慌ただしくにぎやかな1か月でした。彼らはまた各地でトレーニングを積み、来シーズンさらに強くなって戻ってくるでしょう。毎年日本でこの時期行われるUCIシクロクロスレース。参戦する為に海外から来日する選手たちを、僕らが迎え入れる理由。今日はそんなお話をしようかと思います。KasukabeVisions

かれこれ4シーズンほど前から、この時期に日本で開催するシクロクロスレースに参戦するためにアメリカから来日するSquid Bikesの滞在を微力ながらサポートしてきました。今シーズン彼らは、開催レーススケジュールの関係で日本へは来日出来ませんでしたが、代わりにRichard Sachs CycloCross Teamの若手選手4人と、 今シーズン好調のチェコのエミル、 オーストラリアから来日していたDaniel Taylorの日本滞在のお手伝いさせてもらいました。

dotsandstripes

彼らは今年も野辺山や宇都宮で刺激的なレースをみせてくれました。

僕は、彼ら海外選手が日本に来てくれることを、とても嬉しく思っています。なぜなら彼らと日本のトップレーサーが競う事で、共に力強く引き上げられ、確実に速くなって行くし、同じレースを走られた皆さんも確実に強くなっていくからです。

KasukabeVisions

だから来シーズンもまた戻ってきて欲しいし、いつでも彼らを迎え入れたいと思っています。

あまり知られていない事ですが、UCIレースには2種在って、最高峰のUCIカテゴリー1のレースを作るには、日本以外の5か国10人以上のエリートレーサーのエントリーが必須要項、それを満たさないとカテゴリー2に降格させられてしまうから。僕がシクロクロスをしていた頃は未だ日本にはUCIカテゴリー1のレースがなかった。そう考えると、今の日本のシクロクロスレベルはカテゴリー1を維持できるほどレベルが高くなっています。それこそUCIレースとしての意味。海外選手を迎える意味が出てきます。KasukabeVisions

彼らの主だった目的は、日本のUCIレースでもポイントを稼いだり、 各々が積み上げたトレーニングだけでなく、自国とは異なる様々なスタイルのレースや、選手のスキルに触れる事で経験値が上り、シームレスにレースに出続け対応力を身に着ける事。 エリートを走るレーサーには、こんなメカニズムがあります。

でも、慣れない習慣のある極東の島国で緊張している彼らが、誰かのサポート無しではなかなか日本にやって来てくれません。少しでもリラックスしてレースやトレーニングに集中出来るように、部屋を提供し海外からのゲストを受け入れるホストファミリーとしての世話役をさせて頂いています。どこかに行きたいと言われれば、そこまでの行き方を引き、時間が許せば一緒に走り、短い間ですが家族としてディナーを。愉快でユニークな時間を家族や会社スタッフの理解を得て共にします。でもすべてボランティア。僕達に誰かから補助金が出る訳でもなく、全部自腹ですwだから限界もありますが、シクロクロスファンとして、この事を通じ、微力ながら日本のシクロクロス界へ包括的に貢献出来ればと云う気持ちでやっています。

前にも少しお話したことがありますが、たった1周回程で、瞬く間に背中がまるで見え無くなる速過ぎる選手より、背中が見え隠れする。手を伸ばせば届きそうな、自分より少しだけ速い選手。僕はそんな海外選手が今の日本人選手を強くすると思っています。


自国選手のレベルが高くなったとはいえ、一般的なレベルだと5段の跳び箱。自国エリート選手は練習を重ねることで飛べるようになった跳び箱は10段だとします。12段は頑張れば飛べるかもしれないけれど、未知の領域20段は単なる壁。レベルの違いを見せ付けられても、対応策やそこに行き着くまでのメソッド無しでは、日本のシクロクロスレースが壊れるだけで完走者も極少数。モチベーションは恐怖とやんなり。もしくは当たって砕けろで、選手が故障するかもしれない。日本のエリート選手とワールドクラスのトップエリート選手はそのくらいの差があるように感じます。(勝手な僕の主観です)もちろん相手の都合やスケジュールが適合してこそだけど、UCIポイントを調べれば、効率的に日本人選手のレベルを上げ、どんな選手に声を掛ければ良いかは自明なはず。

お客様、家族や会社の理解があってこそ楽しみながら続けてこれたホストファミリー。この時期だけはお客様にお時間を取らせてしまい申し訳なく思っています。そういう意味では

来年も続けられるか分かりませんが、シクロクロスの車輌を製作する会社として、普通の会社では知り得ない、現場発の知識と経験を皆様に還元できれば大変嬉しく思います。

皆さんご存知の通り来年は日本にオリンピックがやってきます。様々なカタチで海外から来られるアスリートが増えるでしょう。僕は彼らがエリート選手だからといって、特別なことは何もしていません。ライドに連れて行ったりすると凄く喜んでくれますよ。ビーガンだったり、グルテンフリーだったり、生活習慣の違う人達と向き合うと大変なこともあるけど、目から鱗な学びも多く、とても楽しいですよ。だから、皆さんもアスリートをサポートするボランティアとして、参加型で楽しんでみてはいかがでしょうか。

FABtroni+camera     苦しそうな僕の顔が大好物な娘たち

最後に僕たちの会社AboveBikeStoreは自転車を販売と、いろいろなライドイベントを行う予定です。お楽しみに! そろそろ僕も自転車を楽しんで走りたいと思う今日この頃です。SquidBikesや、Svecluck Cycles等、ハンドメイドバイク、シクロクロス車、グラベルバイクのご相談はお任せください。皆様のご相談をお待ちしております。


年内は29日18時まで営業しています。AboveBikeStoreからメリークリスマス。



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