自転車ヨコハマ百景〜3.YAMATE VILLA PORTO

私が大好きな横浜の風景の、唯一にして最高だと思っているのがここ。

かつて7年間暮らした山手ビラポルテを久しぶりに訪ねてみました。

今日はわたしのちょっとした思い出話にお付き合いください。

クレイジーケンバンドの『『スポルトマティック』という曲に詠われた、

♪カッコいい山手のカッコいいマンション〜

♪山手の丘のメゾネットのマンション〜

昭和ムードが漂う古いアパルトマン(あえてこう言いたい)です。

1965年に竣工され、築50年はゆうに越える昭和を知る建築。

エントランスは半分地下へ降りるように作られており、当時はなんとも言えない薄汚れた青いカーペットが敷かれていて、ロビーに埋め込まれた謎のレリーフといい、見ようによってはホーンテッドマンション、という風情が部外者を寄せ付けない最強のセキュリティになっていたように思います。(今は改装されて明るいエントランスになった代わりにパスコードを入れるタイプのセキュリティシステムが導入されています)


各部屋は外国人(西洋風)向けで、たとえば玄関がめちゃくちゃ広かったり、バスルームがトイレ、洗面、浴槽がだだっ広いスペース一つにまとめてあったり。映画なんかで見る「あの雰囲気」がそのまんまだったことに感激したのを思い出します。

「この部屋、狭くてごめんね。今この部屋しか空きがなくて」

と不動産屋さんに言われて借りた部屋は、玄関ドアがなぜか二つある(後からエレベータを設置する際に部屋をひとつ潰した名残らしい)2LDK+Sの97平米。

狭くないよそれ…と内心思いながら、ちゃっかり家賃を値切ったのも良い思い出です。

当時は入居者全体の約7割が外国人で、そのほとんどがインド系。

ここに暮らす外国人は、有期の赴任というよりは長期に在住している家族が多く、お父さんは日本語がとても上手で奥様とお子さんは英語のパターンが多かったから、英語が不自由な私が話すのはたいていお父さんがたなんだけど、屋上へ洗濯物を干しにいく時に会うのは奥様方なので、カタコトながら会話をする、みたいな付き合いをしていた。

残りの3割のうち意外と多かったのが女性の一人暮らし。住居兼アトリエ的に使う人がいらしたのが特徴的だった。例えば、靴をハンドメイドして売っている女性、とか、スピリチュアル系のワークショップを営む女性、とか。変わった芸風を持つ人がいて、それも面白かったな。

時に、住人が突然開催する自室でのflea marketにお茶菓子を持って遊びに行ったり、とか。集合住宅に暮らす「楽しい面」をたくさん見せてくれた山手ビラポルテ。

各部屋には部屋番号だけで通じる内線電話が引かれていて(外線には使えない)、管理人室だけではなく部屋同士でお話しすることができたのも面白いシステムだった。時々この内線電話で階下に住む友人に呼び出されて、彼女が苦戦するパソコンの操作をわたしが代行し、そのお礼に、と夕飯を頂いたりしていたな。

そう。この屋上、山手の丘の頂上に立つ6階建ての建物の屋上だから見晴らしは抜群。海側をみれば目の高さに横浜ベイブリッジ、海を背にすればサンモールインターナショナルの向こうに富士山、という絶景。中でも冬の夕暮れのグラデーションの美しさは言葉にならないほどで、夏の2回の花火大会(横浜開港祭と神奈川新聞花火大会)には住人が招待した客人も含め、みんながこぞって屋上へ集まりワイワイと花火を鑑賞する、なんてこともありました。

ここに暮らすまでは、集合住宅に住むことそのものをなんとなく「不自由なもの」と捉えていたところがあった私ですが、山手ビラポルテでの暮らしは、一つ屋根の下に暮らす、という共通点をもとにしたコミュニティを楽しむものとなり、個性豊かな住人たちとの交流が詰まった愛すべきものとなったのでした。


今はちょうどお隣の港の見える丘公園のバラ園が見ごろです。

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